日本郵便は2021年6月13日、郵政事業の開始150周年を記念した郵便局の職業体験イベント「みんなの郵便局in上越」を、新潟県上越市本城町の高田城址公園オーレンプラザで開催した。子供たちが荷物の引き受けや配達などの郵便局の仕事に挑戦したほか、日本郵便のキャラクター「ぽすくま」も登場した。
150年分の感謝を込め、子供が楽しく学べる機会をつくろうと、全国13か所で実施予定の同イベント。同市が郵便制度を創設した前島密の出身地であることから、最初の開催地となった。新型コロナウイルス感染防止のため、参加者は事前申し込み制で2時間ごとに100組最大300人を入れ替えて実施。計900人の定員が、受付開始数日で埋まる人気ぶりだったという。
ぽすくまは、クマのぬいぐるみの「郵便屋さん」をイメージした日本郵便のゆるキャラ。今年4月には、約70年間、前島密の肖像が唯一の絵柄だった「1円切手」に枚数限定で加わったほど人気がある。
雨の中開かれたオープニングセレモニーには、ぽすくまと、仲間の「ぽすみるく」「ぽすとーすと」「ぽすらいむ」「ぽすこぐま」「ぽすじゃむ」「けんふくろう」「ぺんこあら」が大集合。式典で拍手が湧く度に、短い腕や羽をぱたぱたと動かす愛らしい姿を見せ、集まった子供たちは抱きついたり握手をしたりしていた。
会場では、ぽすくまや仲間たちと記念撮影するコーナーもあり人気を博したほか、配達業務の体験では、配達員の制服と帽子に身を包んだ子供が、荷物やはがきを持って館内を歩き、ぽすくまが待つ場所まで届けるなどした。参加した子供たちは「クマさんに荷物を届けてタッチした」「可愛くてふわふわだった」と喜んでいた。