50年の歴史を振り返る 長野県信濃美術館が今秋の休館に向け多彩なイベント

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長野県唯一の県立美術館として歴史を刻んできた長野県信濃美術館(長野市)。善光寺や城山動物園に隣接していることから、上越市民でも訪れたことがある人は多い。その美術館が、開館51周年を迎える今年、機能の整備充実のため10月1日(日)から長期休館に入る。現在休館に向け、歴史を振り返る企画展など多彩な催しを行っている。

外観が特徴的な長野県信濃美術館
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同館は1966年に開館。建築家・林昌二氏による設計で、現存数が少なくなった「双曲放物面シェル構造」の特徴的な外観が目を引く。東山魁夷や菱田春草、池田満寿夫など郷土ゆかりの作家の作品や信州の風景画を所蔵し、多くの鑑賞客を集めてきた。

多彩なイベントで美術館の歩みを振り返る

現在所蔵作品は公開していないが、館内や善光寺周辺で美術館の歩みを振り返る企画展やワークショップを行っている。

7月8日(土)〜17日(月・祝)は「模型で思い出す信濃美術館」として、特徴的な同館の図面や建築模型を展示。8月18日(金)と19日(土)は「下平千夏インスタレーション作品制作補助ワークショップ」があり、同館最後の展覧会に出品する下平さんの作品制作過程に参加できる。

各イベントの申し込みや開催時間・場所などは同館のホームページで。

企画展「ウィンザーチェア 日本人が愛した英国の椅子」も

7月1日からは企画展「ウィンザーチェア 日本人が愛した英国の椅子」を開催。ウィンザーチェアは18世紀前半にイギリスで生まれたとされる木製の椅子で、シンプルな美しさが魅力だ。 様々なバリエーションがあることから、 日本にあるウィンザーチェアを一堂に集めて展示する。8月27日まで(水曜定休、8月16日は開館)で、観覧は大人800円、大学生600円、高校生以下は無料。

コムバック・アームチェア 18世紀イギリス 日本民藝館蔵
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また同館は、7月に長野市内の各エリアで開かれる芸術フェスティバル「アートメントNAGANO2017」にも参加。 事前に申し込み、展覧会観覧料を支払い入場すると、7月16日の平松良太ピアノコンサートを鑑賞できる。

同館広報係の竹澤さんは「夏に向けて展覧会などのイベントがたくさんあるので、上越市の方にもぜひ足を運んでもらいたい」と話している。新美術館の開館は、2021年を予定している。

問い合わせは電話026-232-0052

長野県信濃美術館のホームページは http://www.npsam.com/

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