「商店街ない」発言の真意は? 上越市中心市街地活性化協が中川市長に質問書

新潟県上越市の中川幹太市長が「直江津に商店街はない」などと発言した問題で、高田、直江津両商店街や上越商工会議所などで作る上越市中心市街地活性化協議会(山田知治会長)は2022年4月28日、発言の真意を問う質問書を中川市長に提出した。山田会長のほか、副会長を務める両商店街の代表者らが中川市長を訪ね手渡した。

中川市長に質問書を提出した上越市中心市街地活性化協議会の山田会長(左から2人目)ら

発言の真意と市の中心市街地活性化への考え方を問う質問書を受け取った中川市長は「誤解を与えるような軽薄な言葉があった点についてはお詫び申し上げたい」と謝罪した上で、「私としては商店街の皆様と信頼関係を作りながら、発展に向けてゼロからスタートしていける体制を整えていきたい」と協力を求めた。

直江津商店連合会会長を務める新井康祐副会長は「市長の発言はあまりにストレートパンチ過ぎて非常に驚いている。商店街は厳しい中で頑張ってやっていこうと思っているので、これからも支援、協力をお願いしたい」、本町3・4・5商店街振興組合連合会代表幹事を務める高山康生副会長は「ある意味気付きをいただいた部分もある。ゼロベースで信頼関係を築いて、住みやすい、いいまちになる努力を進めていきたい」とそれぞれ話した。

山田会長は「活性化への市長のビジョンはわれわれがまだ理解できない部分もあるので、もっと説明していただき、地域の皆さんと市長のビジョンがうまく融合するように進めてほしい」と求めた。

同協議会は書面での回答を求めており、後日回答を関係者に伝えるとしている。

中川市長は、4月19日に同市の高田本町商店街で開かれた若手経営者グループ主催の意見交換会に出席。商店街の厳しい現状を指摘する中で、「今の若い世代でここ(高田)を中心市街地だと思っている人はいないと思う」「直江津に商店街はない」「私はベッドタウン育ちなので商店街には行かない」などと発言していた。

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