マンボウを初めて生体展示 上越市立水族博物館うみがたり

(2019年7月10日追記)このマンボウは2019年7月10日に死にました。


新潟県上越市の市立水族博物館「うみがたり」の「うみがたり大水槽」に2019年6月、マンボウ1匹が新たに仲間入りした。同館でマンボウの生体展示を行うのは前身の施設を含めても今回が初めてとなる。同館広報担当者は「日本海をイメージした水槽で優雅に泳ぐマンボウの姿を是非ご覧ください」と話している。

大水槽を優雅に泳ぐマンボウ(うみがたり提供)
マンボウ

マンボウは最大で全長3m、体重約2tにも達する世界最大級の硬骨魚で、今回仲間入りしたマンボウは相模湾の横須賀市大楠漁業協同組合の定置網に入った個体。マンボウは日本海海域にも生息していることから、今回、同館の日本海を再現した「うみがたり大水槽」で展示することとなった。

「うみがたり大水槽」では、50種3万8000点を見ることができ、マンボウは先週から飼育を開始した。広報担当の須藤耕佑さんによると、マンボウは一般的に繊細な魚で、長期の飼育は非常に難しいとされているが、現在は「ホタテやカキなどの餌を食べ、元気に泳ぎ、飼育は順調」と話している。

マンボウはすでに来館者の人気者となりつつあり、マンボウの様子をじっくり観察する人も多く見られる。同市の34歳女性は2歳の息子と2人でマンボウを鑑賞。昨年6月のオープン以降、年間パスポートを利用して20回以上訪れていたが、先週訪れた際にこれまでにいなかったマンボウの姿を見つけ、この日はマンボウ目当てに来館したという。「飼育が大変と言われているマンボウがいてとても驚きました。今後は(大水槽の)目玉になると思っています。また家族で見に来ます」と話していた。