妙高に春耕を告げる雪形「跳ね馬」 満開の桜と競演

日本百名山の一つ、妙高山(2454m)の中腹に、春耕を告げる雪形「跳ね馬」が現れた。青空が広がった2018年4月8日、新潟県妙高市の「はね馬大橋」からは、見頃を迎えた矢代川堤防沿いのソメイヨシノやシダレザクラと、雪肌にくっきり浮かび上がった「跳ね馬」が鮮やかなコントラストをみせた。

妙高中腹の雪肌に黒く浮かび上がった跳ね馬(中央)。頭部は左側。前脚を曲げ、左方向に跳ねる姿が躍動的だ(2018年4月8日午前9時頃)
跳ね馬1

跳ね馬は妙高山の外輪山、神奈山(1909m)に現れるが、上越市や妙高市の市街地からは妙高山と一体的に見えるため、「妙高の跳ね馬」と称される。前足を跳ね上げて、南西方向へ駆け出そうとする躍動感あふれる姿が特徴だ。

例年は4月中旬からゴールデンウイークにかけてが見頃だが、今年は桜と同様にやや早め。

昔は出現時期が農作業開始の目安とされたが、最近は郷土のシンボルや、風物詩となっている。えちごトキめき鉄道の路線名「妙高はねうまライン」、妙高市の総合体育館の愛称「はね馬アリーナ」、けいなん総合病院の介護老人保健施設「はねうまの里」などの呼称に使われ、親しまれている。

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