上越市内で水道管の凍結・破損相次ぐ 1月2回の寒波で合計241件

強い冬型の気圧配置で冷え込んだ先週、上越市内では水道管の凍結や破損が相次ぎ、寒気が緩んだ週末にかけては壊れた管から水が吹き出し、住宅の中を水浸しにするといった被害も出た。同市ガス水道局には2018年1月の2回の寒波で、合計241件の凍結や破損の連絡や相談が寄せられた。

凍結して水が出なくなった蛇口には、タオルを巻いて50度程度のぬるま湯をかけて溶かすのが効果的だという
水道管

目安は氷点下4度

同局によると、水道管の凍結や破損が起きる目安は、気温氷点下4度以下。凍結することが多いのは、給湯器に接続しているむき出しになった配管や、北向きの洗面所やトイレなどにある蛇口や配管だ。凍結して管が破損した場合、寒気が緩むタイミングで水が吹き出すことになる。

2度の寒波で241件

今月中旬の寒波では13〜15日の3日間に85件の相談が寄せられた。高田の13日の最低気温は氷点下6.2度、14日が同5.7度、15日が同6.8度と厳しい冷え込みだった。

また、先週の寒波では、24日の最低気温が氷点下4.3度、25日は同3.5度で、その後も寒気は居座った。26〜28日の3日間で同局に156件の凍結・破損の相談が寄せられている。27、28日には寒気が緩んだことから凍って破損した管の氷が溶けて水が吹き出すといった相談も多かった。

丸2日凍結 住居水浸し

同市岩木の40代男性宅では、25日から水道管が凍結し台所やトイレで水が使えなくなり、翌日も同じ状態で、寒気が緩んだ27日になって復旧したという。男性は「トイレは流せないし、風呂にも入れないし本当に大変だった」と話していた。頸城区の60代男性宅では、2階のトイレの配管が凍結で破損し、寒気が緩んだ28日に水が吹き出し、階段から1階の居室、家電製品などが水浸しになったという。

防止法と対処法は?

凍結を防止するにはさまざまな方法がある。同局によると、屋外のむきだしになっている配管や散水栓には保温材を巻きつけるといい。冷え込みそうな夜は、就寝前に水道の蛇口から鉛筆の太さくらいの水を出したままにしておくのが効果的だという。

凍結して水が出なくなったときは、凍結した蛇口や配管などにタオルをかぶせて、50度程度のぬるま湯をかけて溶かす。熱湯をかけると水道管が破損することがあるので注意が必要だ。

また水道管が破損したときは、水道メーターボックス内にある元栓を閉めて水を止め、同局指定の水道工事業者に連絡して修理を依頼する。

▼上越市ガス水道局の「水道管の凍結防止と凍結したときの対処方法」のページ
http://gwhp.city.joetsu.niigata.jp/fm/topics/suidoutouketu/