高田城址公園の桜待望の開花宣言 昨年より9日遅く

観桜会開催中の高田城址公園内に立つ調査木のソメイヨシノが2022年4月7日、開花した。昨年より9日、平年より1日遅い。開花の遅れから観桜会の会期が1週間延長されていたため、待望の開花宣言となった。

7日に開花した高田公園忠霊塔前のソメイヨシノ(7日午後2時頃撮影)

「第97回高田城址公園観桜会」を主催する上越観光コンベンション協会と、桜の保全や観察などに取り組む環境ボランティア団体「エコ・グリーン」(鈴木敏男代表)が、公園内忠霊塔前に立つ樹齢約100年の調査木を対象に調査しており、5、6輪以上の花が咲いていることが開花の目安となっている。

この日は同市高田で午後4時29分に最高気温18.5度を記録するなど、4月中旬並みの暖かな陽気となった。午後1時半の調査で花が10輪以上確認されたため開花宣言された。

開花を宣言したエコ・グリーンの鈴木代表(左)と上越観光コンベンション協会の南常務理事兼事務局長

前日の6日は19度まで気温が上昇し、調査木のつぼみの先からはわずかに白い花びらがのぞいていた。鈴木代表(68)によると「昨日の段階で咲く条件は整っていた。花を長く楽しめるよう、ゆっくりと咲いていってほしい。天候が良ければ、今週末には満開になるでは」と話している。

観桜会は過去3年間、曜日にかかわらず毎年4月1日からに会期が固定されていたが、近年開花日が早い傾向にあったことから、今年は初の3月中に開幕。会期は当初4月10日までだったが、開花状況を考慮して17日まで延長された。

同協会の南博幸常務理事兼事務局長(64)は「1日でも早く咲いてもらいたい思いだったので良かった」と安堵の表情を浮かべ、「感染マナーを守りながら桜を見て、食事も楽しんでもらえれば」と話した。