関山神社御開帳の記念酒が地元酒店で販売中 御開帳は5月21日から

新潟県妙高市関山の関山神社秘仏御開帳に合わせた記念酒が、同市関山の酒店「十二屋」から発売された。300本限定で、同店のほか、御開帳初日の2022年5月21日からは社殿内でも購入できる。

300本限定で販売する「関山神社御開帳記念酒」

創業99年の同店は、関山神社の祭事に奉献酒を納めるなど関わりがあり、スタッフの川上晃平さん(27)によると「長年、歴史ある地元の神社をPRできる商品を販売したいと考えていた」という。御開帳の実施を知り、氏子総代の今井茂さん(69)に記念酒の発売を相談したところ「地域おこしにつながればうれしい」と快諾され、商品化が決まった。

製造したのは同市下町の君の井酒造で、妙高産の酒米を使って専用に仕込んだ。濾過(ろか)せずに仕上げており、米の甘みとうま味がしっかりと感じられ、飲みごたえがありつつも、すっきりとした後味が特徴だ。

ラベルには同神社の大祭で披露される演武で、県無形民俗文化財「仮山伏の棒遣い」の一場面を描いたイラストを使用。購入後には同神社のスタンプを押せるようになっており、同店で購入した場合も御開帳期間中に瓶を持って行くと押すことができる。

「ぜひ御開帳に足を運んでほしい」と話す川上さん(右)と今井さん

川上さんは「御朱印感覚で印が押せてコレクションにもなるので、ぜひ御開帳に足を運んでほしい。関山神社の荘厳さやその歴史に思いを馳せながら味わってもらえれば」と話している。

1本500mlで1300円。問い合わせ、予約は電話0255-82-3128、またはインスタグラムでも受け付けている。営業時間は午前9時〜午後7時で、不定休。

関山神社の御開帳は、7年に1度開催される長野県長野市の善光寺御開帳に合わせ、ゆかりのある全国33箇所の寺院などで行われる同時御開帳の一つ。善光寺如来の姿を模した善光寺式といわれる「阿弥陀三尊像」と、国指定重要文化財の「銅造菩薩立像」が公開される。

関山神社秘仏御開帳のちらし

神社興隆や地域活性化につなげようと、初めて同時御開帳する。秘仏の4躯が一緒に公開されるのは2018年の社殿再建200年祭以来4年ぶりとなり、今井さんは「関山神社は妙高山を信仰する里宮で、歴史的価値が高いことを多くの人に知ってもらいたい」と話している。

会期は21日から6月12日までで、時間は午前10時〜午後4時。拝観料は500円で、高校生以下は無料。

詳しくは妙高市ホームページ、関山神社インスタグラムで確認できる。

関山神社