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東京五輪聖火ランナーに上越、妙高から10代の若者2人

10か月前

2020年東京五輪の聖火リレーの県実行委員会公募ランナーに、新潟県上越市と妙高市からは、上越教育大学付属中1年の林創君(13)と、上越市の障害者支援施設「かなやの里療護園」の生活介護デイサービス「かたくり」に通所する車椅子の長尾桃花さん(19)の、10代の2人の若者が選ばれた。2人に聖火ランナーへの想いを聞いた。

竹刀をトーチに代えて 林 創君

林創君(13)は、小学2年から高田修道館(直原幹館長)で剣道を始め、小学5年の時には東京・日本武道館で開かれた「全国道場少年剣道大会」の団体戦に県代表として出場した。母、王鑫オウ・シンさん(43)が、父親が中国人、母親が日本人で中国・上海生まれということもあってか、海外や国際交流への関心も高い。

「できれば上越で走りたい」と話す林君
林さん横

聖火ランナーに応募したのは、上教大付属小6年の時に学校代表の一人としてオーストラリアの小学校を訪問したことが大きい。現地の小学生の前で、大きな掛け声で面や小手などの剣道の技を披露したところ、多くの人が駆け寄ってきて打ち解けることができた。「スポーツに国境はないんだ。言葉の壁を超えて気持ちが通じ合うんだ」と実感したという。

約65倍の倍率の中から選ばれ、日に日に責任感も芽生え始めた。「僕は猫背で、剣道の先生に耳を肩の位置に合わせるとよいと教えてもらった。世界中の人に見られる本番までに絶対に直したい」と意気込む。

「(県公募では)上越市から選ばれたのは僕一人。上越の代表という思いで走る」と、剣士らしく力強く決意を語った。

車椅子でチャレンジ 長尾桃花さん

長尾桃花さん(19)は、生まれつき手足に障害があり、保育園年長の頃から車椅子で生活している。上越特別支援学校高等部時代から東京パラリンピック正式種目の「ボッチャ」にも取り組んでいる。

「やるんだな」と実感が湧いてきたという長尾さん
長尾さん横

高等部を卒業した今春から、1週間の平日のうち2日は妙高市の障害者就労支援事業所「ワークセンターこでまり」(NPO法人悠藍睦会運営)で軽作業を行い、残り3日はかなやの里療護園(社会福祉法人上越福祉会運営)の「かたくり」に通所している。

「車椅子でもいろんなことにチャレンジしたい。自分のチャレンジを見て、他の車椅子の人も『挑戦してみたい、こういうことができるんだ』と思ってもらえたら」と考え、聖火ランナーに応募した。ランナー内定の知らせは、かたくりに居る時に舞い込んだ。職員らが「すごい」と歓声を上げる中、長尾さんは実感が持てず、きょとんとしていたという。

晴れ舞台は父、義郎(45)さんが車椅子を押し、長尾さんは右手でトーチを持って、二人三脚で臨む。「大切な聖火を落とさないように、これから筋力トレーニングに励みます」と長尾さん。「楽しんで笑顔でリレーしたい」と満面の笑みで話した。

どこを走るかは来年2月に決定

林君と長尾さんの走行日は、聖火が糸魚川、上越、柏崎、佐渡、十日町、南魚沼を走行する2020年6月5日。どこを走るかは2月に決定する。聖火リレースポンサー4社(コカ・コーラ、トヨタ自動車、日本生命、NTT)が募集したランナーも、順次内定者に通知が行われている。

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