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食道がん治療2年5か月放置 県立中央病院で医療事故

4年前

新潟県立中央病院(上越市新南)は2015年5月22日、同市の80代男性が同病院で食道がんと診断されたにもかかわらず、約2年5か月間治療が行われていなかったと発表した。食道がんは進行し、男性はこの医療事故が判明した今年3月から入院している。

同病院によると、男性は2012年10月、喉の痛みなどを訴え受診し、下咽頭がんと診断され、耳鼻咽喉科に入院した。その際、胃や食道などへの併発を調べるため内科で内視鏡検査を実施した結果、食道がんが併発していることが判明した。

しかし、内科医は主治医である耳鼻科医に検査の結果食道がんが見付かったとは伝えず、さらに電子カルテの誤入力により、通常行われる複数の内科医による検査結果の最終確認も行われなかった。

食道がんの治療が行われないまま、下咽頭がんの治療を経て男性は2か月後に退院。今年3月になって、下咽頭がんの経過観察のためにCT検査を受けた際、食道がんの治療が行われていないことが判明した。

男性の下咽頭がんは再発の恐れが低い状態となったが、食道がんは進行し、近くのリンパ節への転移もみられるといい、入院治療が続けられている。

病院は今年4月に男性とその家族に謝罪した。記者会見した矢澤正知院長は「深くお詫びする。今後一層事故防止対策を強化し信頼を回復すべく努力する」と頭を下げ、電子カルテ誤入力防止のためのシステム改修などの再発防止策を説明した。

医療事故についての記者会見で頭を下げる矢澤院長(中)ら
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