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中川幹太新上越市長が初登庁 人事改革に意欲 職員抱く「3つの不安」とは?

4週間前

先月の選挙で初当選した新潟県上越市の中川幹太市長(46)の任期が2021年11月9日、スタートした。午前9時、市役所に初登庁した中川市長は出迎えた職員から花束を受け取った後、早速庁議に出席。議場に幹部職員を集めて訓示し、記者会見に臨んだ。

初登庁し、市長室のいすに座る中川新市長
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就任後初の記者会見に臨んだ中川市長は「新型コロナや人口減少など問題山積。業界の視線ではなく市民目線で市政を営みたい。そのためには職員も、現場と市民を大切にし、現場の声を拾い上げて政策を実行していくことが大切になる」と話した。①新型コロナ感染予防・経済対策②災害緊急対策③人事改革──の3つから着手したいと話した。

特に人事改革に力点を置いている。「職員にはベクトルが違った方向に向いていたり、何かにおびえているような方もいる」「3年で異動する中で職員の専門性が上がらず、生きがいがない」などと指摘。人事改革プロジェクトを立ち上げ、1年以上かけて丁寧に議論しながら進めるとした。

ただ副市長人事についてはすぐに着手する。現職の市職員か退職した市職員から4人を予定しており、市議会12月定例会で2人を選任し、残り2人は来年の3月定例会までに決める。4人は「自治・防災」、「健康づくり」、「歴史文化・芸術・産業・通年観光」、「それ以外」の4分野を担当し、「公約を実現するため陣頭指揮を取ってもらう」(中川市長)。

民間の有識者などによる「諮問委員会」を設置し、副市長と両輪となる形で市政運営を行う。常設の諮問委員会は3、4人を想定しており、必要に応じて専門委員会も設置するとした。

また、政策協定を結んだ元市長で市議の宮越馨氏の処遇については、アドバイザー的なものとした。「役職について検討した上で就任していただく」として、就任した際には市議を辞職してもらうと説明した。

職員抱く「3つの不安」 中川市長訓示

議場で行われた職員訓示には課長級以上の幹部職員約100人が参集=写真=。庁内放送のほか、13区の総合事務所にもテレビ会議システムで中継された。

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中川市長は「不安な方もたくさんいると思う。ある意味異質な存在が非常に大きな権力を持つ市長になった。ただ、優秀な職員の皆さんに支えてもらわなければ市政運営は成り立たない。失敗は私がカバーする。恐れずチャレンジしてほしい」と切り出した。「皆さんがやりたいことを実現できる人事をやっていきたい」と述べた。

中川市長は、職員が抱いているとする「3つの不安」に言及した。中川市長が挙げたのは①宮越馨氏との政策協定②対立候補を応援した業界との関係③市議会との関係──の3点。宮越氏については「私の範囲内で何とかする。何かおかしいことがあったら私に報告するように」と指示。業界との関係については「市政は遅れている。ノーサイドで、オール上越で」。対立候補を支援した議員が大勢を占める市議会については「けんかをするつもりはない。自律的な議会運営ができるように協力し、信頼関係を持ちながら進んでいきたい」と説明した。

「皆さんが本当の意味で最大限力を発揮でき、市民目線で現場と市民を大切にできる市政を作るように一致団結して頑張っていきましょう」と職員に協力を求めた。