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上越市牧区上牧で「口留番所」復元 江戸時代「塩の道」経由地

2週間前

江戸時代に、各藩が交通の要衝などに設置した「口留番所」が、新潟県上越市牧区上牧の番所跡地に復元された。

復元された「口留番所」
復元した番所1

当時、塩など生活に欠かせない物を運ぶため、現在の同市柿崎区から牧峠を経て長野県飯山市までは「塩の道」でつながっていた。海岸部と山間地を結び、塩のほか双方の産物が往来。越後から信濃へは酒や米、信濃からは大豆や「こすき」と呼ばれる除雪用具なども運ばれていた。

交通の要衝などに置かれた「口留番所」は、「塩の道」の経由地だった上牧にも設置され、通行人や流通する商品を監視するなどした。当時の「越後国絵図」には「真木(上牧)村に口留番所あり」との記述が見られる。

番所跡の石碑
番所跡地石碑

上牧町内会では、番所跡の石碑が立つ同地区内の場所に「口留番所」を復元するため、約1年かけて事業を進めてきた。住民や同地区出身者から寄せられた寄付金のほか、上越市の地域活動支援事業の補助金も活用した。当時の図面を基に、区内の宮大工らにも協力を仰ぎ、門と柵を復元。8月に完成した。

門の高さは約2.2m。左右には「上牧口留番所」と記された提灯もかかっている。10月28日には、完成を祝い同所で奉納相撲や、地域に伝わる盆踊り「上牧古代詞」が披露された。

和栗俊一町内会長(67)は「これまで住民間で話を介して伝わってきた口留番所が、復元されたことで具体的にイメージできるようになった。奉納相撲の土俵を整備しようという話も上がっており、今後、地域の活性化につなげていきたい」と話している。

番所の場所