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ジオラマで高田瞽女の世界表現 栃木の男性が瞽女ミュージアムに展示

3週間前

盲目の女性旅芸人、高田瞽女に関する資料などを展示する新潟県上越市東本町1の瞽女ミュージアム高田に、瞽女が旅した風景を表現した手作りのジオラマ約10点が展示されている。制作したのは栃木県小山市の田辺周一さん(73)。瞽女を描いた画家、斎藤真一の絵画を再現した作品もあり、瞽女がいた風景を立体的に伝えている。

ジオラマを制作している田辺さんと作品
瞽女ミュージアムジオラマ①

田辺さんは、新潟市南区(旧白根市)生まれ栃木育ちで、自営業の傍ら写真家としても活動している。「海と山に囲まれて暮らしたい」と12年前、上越市中央4の町家を購入し、栃木と新潟を行き来しながら生活している。

瞽女ミュージアムを運営するNPO法人高田瞽女の文化を保存・発信する会の会員でもあり、2016年には、斎藤真一がまとめた約260軒の瞽女宿をたどり、60軒の住人に取材しまとめた写真記録集「瞽女街道をいく」を出版した。

斎藤真一の「漁火」を再現したジオラマ
瞽女ミュージアムジオラマ②

ジオラマは、子供の頃からプラモデル制作などが得意だったこともあり、2018年から作り始めた。紙粘土で一つ一つパーツを作り、アクリルや水彩絵の具で色付け。おおむね縦40cm、横38〜48cm、奥行き20cmのダンボールの箱に組み立てていく。主に冬に1作品あたり半月程度で制作しているという。

初めて作ったのは、漁火に照らされた部屋の鏡台の前に裸で座る瞽女の後ろ姿を描いた、斎藤の「漁火」を再現した作品。鏡台には実際に瞽女の姿が写るなど、原画には描かれていない部分も田辺さんが想像して盛り込んだ。

「板山不動尊」
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最近は安塚区の坊金大杉や大島区の板山不動尊など「瞽女街道――」に掲載した写真や、筒石の船小屋など田辺さんが上越滞在中に出かけた場所をジオラマ化。ボタンを押すと家の窓や背景にライトがつく作品もある。これまでに斎藤作品の再現13点を含む17点を制作。瞽女ミュージアムには新作が完成する度に入れ替えながら展示している。

「筒石浜町家・船小屋」
瞽女ミュージアムジオラマ③

田辺さんは「ジオラマの風景に入り込むように楽しんで見てほしい。そしてジオラマになった各地に足を運び、上越の瞽女の文化や歴史を大事にしてほしい」と話していた。

瞽女ミュージアム高田