新潟県上越市の三和区と高士区で2026年6月12日、国の特別天然記念物コウノトリのひな計6羽に個体識別のための足環(あしわ)が取り付けられた。同市では今年、吉川区で5羽、三和区4羽、高士区2羽の計3か所で11羽のひなが誕生しており、過去最多。いずれも順調に成長している。

孵化(ふか)の確認から37日目に行われた高士区での足環の装着は、兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)などのスタッフや市職員などで実施した。
同区では3月に電柱に営巣しているのが確認されたが、感電や停電防止のため、道をはさんだ反対側に新たに巣台を付けた電柱を設置して巣をそのまま移設した。

この日は、約13mの電柱の上にある巣に、2台の高所作業車で近寄り、網でひなを捕獲。巣の近くに設置された作業テントで、片足3色ずつ異なる色の足環が付けられた。
また体重や全長、足の太さ、体温、脈拍を測り、性別や健康状態を確認するために血液や羽毛も採取した。ひなは1羽は体重が約3.6kgで全長が約83cm、もう1羽は体重約3.5kg、全長約80cmで、順調に育っている。早ければ7月上旬の巣立ちが見込まれる。

同公園の獣医師で松本令以主任研究員は「上越市では巣の数が増えていて、コウノトリにとって餌が豊富で子育てしやすい場所になってきている」と話した。