新潟県上越市の上越教育大学は2026年6月1日、現役を引退したプロ野球選手のセカンドキャリアを支援しようと、独立リーグ日本海リーグの富山GRNサンダーバーズ(富山県高岡市)と連携・協力協定を締結した。同大大学院への入学金を半額にしスポーツ選手の第2の人生を後押しすることで、多様な才能や経験を持つ教員の養成を図る。
同日に富山県高岡市で協定書に調印し、9日、同大で林泰成学長と富山GRNサンダーバーズの永森茂社長が記者会見した。

協定の内容は、現役引退後に教員を希望する大卒以上の選手に対し、サンダーバーズは推薦書を作成。選手は同大大学院の通常の入学試験を受験し、合格した場合は入学金が半額免除される。選手は教職大学院の3年間で小学校教諭などの免許取得を目指す。
同大は教員のなり手不足解消や教育現場に多様な人材の確保につなげることができ、サンダーバーズは退団する選手の選択肢が増えるというメリットがある。同大によると、選手のセカンドキャリアとして教員養成に特化し、大学とチームが協定を結ぶのはほかに例がないという。
同大は、小学生にとってプロスポーツやトップアスリートの影響は大きいことから、「アスリートに教員になってほしい」と数年前からさまざまな競技団体やチームに働きかけてきた。
林学長は「多様な子どもたちに対応できるさまざまな教育人材を育成することが必要。アスリートが単に技術的なことを伝えるだけでなく、一つのスポーツに懸命に取り組む姿が、子どもたちに努力する大切さなどを教えることにつながる」と話した。
永森社長は「NPB(日本プロ野球)の選手になる夢が実現するのは毎年一人いるかいないか。球団としても退団する選手たちのセカンドキャリアのサポートは大きな課題で、選手たちに道筋を示せるのは非常に大きく意義がある」と感謝。教育現場からの野球人口の拡大にも期待を寄せた。