新潟県上越市の小菅淳一市長が地域に出向き市民と意見交換する「スマイルミーティング」が2026年4月20日、始まった。10月までに合併前上越市3か所と13区の計16か所で開催予定。初回の大島区は、市内有数の豪雪地であることから、住民からは除雪の苦労の声が多く寄せられた。

大島区岡の大島就業センター(大島地区公民館)には40人あまりが集まった。冒頭、小菅市長は参加者に向かって、「お前は何者かという話もある」と切り出し、出身地や家族、中高生時代に打ち込んだ陸上競技をはじめ、戦乱の最中にアフガニスタン大使を務めた外務省時代など、自身の経歴やエピソードを紹介した。意見交換では10人の参加者が要望や意見を述べた。
今冬、大島区は田麦で積雪が4mを超えるなど各地で大雪に見舞われ、市内で最も早く災害救助法が適用された。民生委員の男性は「業者からの除雪の請求が、助成費7万円があっても最高額は1か月で18万円。高齢者一人で家を守るために、これだけの費用がかかることを皆さんに理解してほしい」と話した。また高齢の女性は「業者を頼んでも来ないので、毎日5、6時間除雪をしていた。足も上がらず、腰もおかしくなったが、誰も助けてくれないので頑張らなければという思いでやっていた」と訴えた。


40代の男性は、地域の若者グループで除雪オペレーターや屋根の雪下ろしができる人材育成への取り組みを紹介。加えて「上越市の農政が大規模化やスマート農業への姿勢が強いが、小規模農家や兼業農家を後押しするような制度を作ってほしい」と要望した。
小菅市長は「除雪費の要援護世帯への補助の拡大は検討を始めており、人材と業者の確保もさらに進めていきたい」などと答えた。

ほかに要援護世帯ではない世帯や移住者に対する除雪支援、地域独自予算の制度見直し、高校生の通学定期補助の拡充、小学校の統廃合、上越魚沼地域振興快速道路(上沼道)の早期開通などについて、意見や要望が寄せられた。
参加した40代の会社員男性は「皆さんの発言から地域のこれからの課題が分かり、非常に勉強になった。市長も大島区についてすごく考えているので、感謝したい。何回も開催してほしい」と話していた。
小菅市長は「初回で不慣れな点もあったかもしれないが、活発に発言してもらいよかった。肩の凝らない会で、直接市民の意見をうかがうことが重要なので、ぜひ参加していただければ」と話した。
スマイルミーティングの日程は次の通り。
【開催日程】*開催時間は午後6時30分〜同8時。6月以降の日程は決まり次第、広報上越や市ホームページに掲載される
| 開催日 | 開催区 | 会場 |
|---|---|---|
| 4月27日(月) | 清里区 | 清里コミュニティプラザ |
| 5月14日(木) | 牧区 | 牧コミュニティプラザ |
| 5月18日(月) | 大潟区 | 大潟コミュニティプラザ |
| 5月26日(火) | 三和区 | 三和コミュニティプラザ |
| 5月27日(水) | 安塚区 | 安塚コミュニティプラザ |
| 6月下旬 | 春日区 | 新道区、春日区、諏訪区、津有区、高士区の居住者 |
| 7月中 | 浦川原区、吉川区、中郷区、名立区 | 会場・詳細は決定次第発表 |
| 8月下旬 | 直江津区 | 直江津区、有田区、八千浦区、保倉区、北諏訪区、谷浜・桑取区の居住者 |
| 10月中 | 高田区、柿崎区、頸城区、板倉区 | 高田区は金谷区、三郷区、和田区の居住者を含む |