火災被害で店舗が全焼し休業していた新潟県上越市本町1の「イタリアンダイニング パッコ」が2026年7月、新店舗でオープンする。店主の平山健治さん(49)が店の再建に向け、クラウドファンディングを行っている。

パッコは調理の専門学校を卒業し、県内のイタリア料理店で修業を重ねた平山さんが2005年に開業。実家は2019年に104年続いたのれんを下ろした老舗食堂「平方屋」で、平方屋の2階に店を構えていた。自家製野菜や地元食材を使った料理、客に合わせた味付けの調整など細やかなサービスが好評だったが2024年3月、本町1で住宅など8棟が全焼する火災があり、店舗を失った。

「長年守り続けてきた場所が失われた喪失感は大きかった」と振り返る。休業期間中も常連らから寄せられる惜しむ声に、「想像以上に愛されていて、自分一人だけの店ではないと実感した」と店の再建を決めた。

同じ場所に建設中の新店舗は、店の雰囲気が大きく変わらないよう、旧店舗の作りや内装を引き継ぐ。オープンキッチンで、カウンターやテーブルなど約14席を備える。燃え残った旧店舗入口のらせん階段を活用するため、2階に新たにテラス席を設け、雁木通りを見渡しながら食後のコーヒーやアルコールを楽しめるようにする。

クラウドファンディングの目標額は500万円で、調理器具やテーブル、食器などの備品の購入費に充てられる。募集期間は5月31日まで。グランドオープンは7月11日を予定している。

平山さんは「お客さんと店で過ごす普通の日常が戻ってくるのが楽しみ。支えてくれた人に恩返しができるよう、オープン当初から心掛けてきたほっとできる店にしたい」と話している。
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