4月から歯科口腔外科開設 上越地域医療センター病院 新潟労災病院閉院に伴い機能移行

新潟県上越市の新潟労災病院(東雲町1)が2026年3月末で閉院することに伴い、4月1日から診療を開始する上越地域医療センター病院(南高田町)の「歯科口腔外科」の診察室が3月26日、報道機関に公開された。新潟労災が担っていたかみ合わせを改善する顎の手術やインプラントなど高度な歯科治療を引き続き行う。

新潟労災病院から引き継いだ歯科口腔外科

診察室

新潟労災の閉院で、センター病院は歯科口腔外科、脳神経外科の外来、回復期リハビリ病棟の入院を引き継ぐ。このうち歯科口腔外科は在宅医療支援センターだった場所を改修し、診察室や待合室を設けた。

同科は一般的な歯科診療は行わず、医療機関から紹介された患者に対し、専門性の高い治療を行う。具体的には、かみ合わせを改善するための顎の手術やインプラント、発達障害や脳性まひなどの障害者への鎮静薬や全身麻酔を使った治療、入院を伴う親知らずの抜歯などで、ほかにけがや顎関節症などの一般的な口腔外科疾患の治療、入院患者の口腔ケアなどを行う。

障害者などの診療を行う個室

医師3人、歯科衛生士3人、歯科技工士1人、受付スタッフ1人の8人体制で、このうち新規採用の歯科衛生士1人以外の7人は新潟労災から受け入れた。

治療台は個室1台とフロア5台の計6台がある。かみ合わせの改善やインプラント治療に使用するシミュレーションソフトを新たに導入するなどし、医療機器の購入も含めた改修費は約5億7000万円。移行に伴って隣県からも含め、約2000人の通院患者が転院した。

古賀昭夫病院長は「当院は地域密着の病院で高度な歯科診療はキャラクターが違うが、ほかで引き受けが難しいことからあえて引き受けた」、松井宏歯科口腔外科部長は「心配した患者さんもいると思うが、新しい機器もそろえ、今まで以上の治療ができるので安心してほしい」とそれぞれ話した。

上越地域医療センター病院