新潟県上越地域の医療体制を県や地元3市、医療関係者で検討する上越地域医療構想調整会議が2026年3月25日、上越市で開かれ、県立中央病院(上越市新南町)を急性期や高度医療の機能を集約した中核病院とし、JA厚生連の上越総合病院(同市大道福田)を高齢者救急などを担う病院とする中期再編の方向性を示した。二つの病院は一体的に運営する方針で、早ければ2028年度からの実施を目指す。

中期再編の方向性は、出席者で了承された。再編の中心となる中核病院は、現在の県立中央と上越総合を中心とした地域の急性期の医療機能を1か所に集約する。県立中央は高度急性期や急性期の患者を受け入れ、上越総合は高齢者救急や回復期の患者を受け入れる地域包括ケアシステムの新地ケア病院とする。人口減少などを踏まえた将来の病床数の推計から、病床数は県立中央は現行の530床から500床程度に、上越総合は313床から300床程度に変更する。


一体的な運営の具体的手法は2026年度に専門家などで構成する検討委員会を設置して議論し、早期の結論を目指す。県立中央の現在の施設では中核病院として不十分なことから、具体的手法が固まった後、増改築を行う。再編後には2035年以降の建て替えも検討する。
このほか、2026年度に建て替えに必要な基本計画を見直し予定の上越地域医療センター病院(同市南高田町)は、病床利用率を踏まえて197床から150床程度に縮小することを検討する。病床利用率が低くなっている県立の柿崎病院(同市柿崎区)と妙高病院(妙高市)も病床規模を見直す。

会議では「再編は早くする必要があるが丁寧に議論してほしい」「方向性を評価する。これまで入院から退院まで一つの病院だったが、患者に動いてもらうなど負担をかけることもあるが、地域医療を残すためにご理解をお願いしたい」などの意見があった。
会議終了後に取材に応じた上越医師会の高橋慶一会長は「中核病院と日常的に診察する病院が、将来的に維持されるということに確信を持てたので喜んでいる。医療体制が維持できるよう努力していく」と話した。
上越医療圏の中期再編は、当初2024年度内の素案の取りまとめを予定していたが、県病院局とJA新潟厚生連との調整が難航して合意に至らず、1年先送りされていた。