上越と妙高の3蔵元による共同醸造「バトン」第3弾の酒搾り 6月頃発売予定

新潟県上越市の竹田酒造店(大潟区)と頚城酒造(柿崎区)、妙高市の千代の光酒造の3蔵元が共同醸造した日本酒「Baton(バトン)」の第3弾が2026年6月頃、発売される。3月12日に蔵元や杜氏が集まり、酒搾り(上槽)を行い、新酒の出来栄えを確かめた。

3蔵元が集まり共同醸造酒「バトン」の出来栄えを確認した

3蔵元は2023年に蔵元の垣根を越えたユニット「kurap3(クラップスリー)」を結成。2024年から、一つの蔵にほかの蔵元の酒米や仕込み水などの原料を持ち寄って共同醸造したバトンを販売している。

1年目は千代の光酒造、2年目は頚城酒造で仕込み、3年目の今年は竹田酒造店が担当。竹田酒造の蔵人が栽培した上越市柿崎区産の酒米山田錦と千代の光酒造の麹(こうじ)、頚城酒造の仕込み水の湧き水「大出口泉水」を使用して、2月初旬に仕込んだ。

酒搾り後すぐに瓶詰めされるバトン

この日は発酵したもろみを自動圧搾機で搾り、清酒と酒かすに分離する搾りと瓶詰め作業が行われた。搾りたての新酒を試飲した竹田酒造店の竹田春毅社長(41)は「上品な甘みとキレもすごくいい、酸もあり、予想通りの酒になった」、頚城酒造の吉崎司杜氏(48)は「甘酸っぱい感じで後味がものすごく軽い。若い女性などライトユーザーが喜んでくれそうな仕上がり」、千代の光酒造の池田剣一郎社長(42)は「もともと日本酒に興味がない人を巻き込むのが目的で、年々酒の質がそれに沿ってきた。果実味があり、若いメロンのような軽さで、いい意味で飲みやすい」とそれぞれ話した。

(左から)千代の光酒造の池田社長、竹田酒造店杜氏の竹田成典会長、頚城酒造の吉崎司杜氏

竹田酒造店杜氏の竹田成典会長(68)は「少しゆっくり発酵させ、3社のいいところがうまくまとまった」と語った。

販売数は、最も品質が安定している中間層のみを瓶詰めしたプレミアム版の「Baton Gold(バトン・ゴールド)」約200本を含め、約1300本となる見込み。