新潟県上越市皆口にある温浴施設「くわどり湯ったり村」内のレストラン「森のキッチン 湯ったり庵」では、米粉を使った郷土食「あんぼ」が人気を集めている。このほど、新味「ごぼうあざみ」が登場したほか、あんぼにちなんだ新メニューとしてピザなどの提供も始めた。担当者の島田稔マネジャー(58)は「新たな名物になれば」と期待を寄せる。

あんぼは米粉をこねた生地に山菜や野菜、あんこなどの具材を包み、蒸し上げて焼くなどして食べる郷土料理。島田マネジャーによると長野県の「おやき」に似ているが、小麦粉ではなく、米粉を使うのが特徴で、モチモチとした食感が楽しめる。米の収穫量が多い本県では冬の保存食やおやつ、主食として家庭で親しまれてきた。
新味「ごぼうあざみ」は桑取地域で春に採取して塩蔵したゴボウアザミを使った。シャキシャキとした食感で、山菜特有の強いくせが少なく、煮干しだしで炒め煮にすることで、優しく奥行きのある味わいに仕上げた。1個220円で、「ごぼうあざみ」のほか、「あんこ」「野沢菜」「きゃらぶき」もあり、店内での飲食だけではなく、土産としてテイクアウト需要が高いという。

このほか、新メニューとして登場したのは、あんぼの生地を活用した「ピザ」「あんぼ串」(いずれも660円)の2種。ピザはゴボウアザミにかまぼこ、チーズをたっぷり乗せて焼き上げた。棒状の生地を串に刺した「あんぼ串」は、モチモチ生地に別添えの塩辛、ふきみそ、黒蜜をつけたり、絡めたりして味わう。

あんぼはスタッフが一つ一つ丁寧に手作りする。藤原学料理長(52)は10年ほど前、もともと施設の調理を担当していた地元女性たちから生地の配合などをはじめ、作り方を学んでおり、一度販売を終えた商品を再度メニュー化した。藤原料理長は「上越市産の米粉を使い、食感はモチモチ。地元の人はもちろん、県外の方たちからぜひ味わってもらえたら」と話す。このほか、「これからも工夫を凝らし、(あんぼの)いろいろな食べ方を考えていきたい」と新メニューの開発に意欲を見せている。

レストランのオーダー可能時間は午前11時〜午後2時、同5〜8時。毎週火、水曜休館。問い合わせは025-541-2611。