上越地域医療センター病院改築の基本計画は上半期に取りまとめ 12月中に設計業者選定着手へ

経営環境の悪化などを理由に改築着手が2年先延ばしになっていた新潟県上越市南高田町の上越地域医療センター病院について、小菅淳一市長は2026年2月27日、改築に必要な建て替えの基本計画の見直しを新年度の上半期をめどに取りまとめ、12月中に設計事業者の選定に着手する方針を示した。新年度予算案に関連経費として約786万円を計上している。

市議会3月定例会の総括質疑で、安田佳世議員(久比岐野)、櫻庭節子議員(みらい)、山本佳洋議員(市民クラブ)の3氏の質問に答えた。

上越市議会3月定例会で上越地域医療センター病院の改築について答弁する小菅市長

小菅市長は、基本計画の見直しでは、改築規模や設備機器などの整備内容を精査して財源や整備手法の検討を行い、市の財政負担や工期の縮減に取り組むと説明。新たに上越医療圏域の開業医や病院、行政関係者ら5人程度による有識者会議を設置し、専門的、客観的な視点の意見を聞きながら、上半期となる9月までをめどに見直し案を取りまとめるとした。その後、市民への説明や市議会の意見も聞き、基本計画を策定し、12月中に設計業者の選定に着手する。

市は2020年3月に総事業費約88億円とする建て替えの基本計画を策定し、コロナ禍の影響や新潟労災病院の閉院に伴う医療再編協議を受けた見直しを行いながら、2024年度中の基本設計着手、2029年度末までの新病院完成を目指していた。しかし、中川幹太前市長時代の2024年12月、計画通りに建て替えると2036年度を過ぎても赤字が続くという推計などを理由に2年の延期を突如発表し、収支改善に取り組んでいた。その後市は、改築費が約88億円から約119億円に増大するとの試算も示している。

県が主導する上越地域医療構想会議は、年度内に中長期の医療再編の一定の方向性を示す予定。小菅市長は、センター病院の改築に向けた機能や病床数、有利な財源の活用要件が整う見込みとし、今年6月の診療報酬のプラス改定方針、病院整備に関する国の交付税措置の拡充などを挙げ、「状況変化を総合的に勘案する中で、改築に向けた条件が整いつつある」と述べた。

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