「越後国分寺の謎に迫る」 3月1日に本長者原廃寺跡の発掘報告会開催

上越市教育委員会は2026年3月1日、奈良時代の越後国の中心に関わる重要遺跡と考えられている本長者原廃寺跡の発掘調査報告会と、パネルディスカッション「越後国国分寺の謎」を高田城址公園オーレンプラザホールで開く。

同遺跡では昨年度の調査で、礎石を抜き取った跡とみられる穴が次々と一定間隔で見つかり、建物跡が確認された。建物は一つは東西約80m、もう一つは南北約30mを超える規模で、奈良時代の官立寺院ではないかと考えられている

988年に五智国分寺の本堂が焼失した際、残された文書の整理など研究が進められ、全国に国府と国分寺が創建された奈良時代の五智国分寺は、五智とは別の場所にあった可能性が指摘されている

市教委では今回の調査報告会を発掘成果の中間報告とともに、国分寺の謎の解明につなげる初の報告の場と位置づけている。

本長者原廃寺跡(昨年10月の現地見学会)

当日は、上越教育大名誉教授の川村知行氏が「越後国の3つの国分寺 古代・中世・近世」、県文化財保護指導委員の小島幸雄氏が「本長者原廃寺跡発掘調査報告」、新潟市歴史博物館館長の坂井秀弥氏が「越後国府・国分寺の調査─栗原遺跡・今池遺跡・本長者原廃寺跡─」、国学院大文学部史学科教授の青木敬氏が「国分寺の土木技術と年代」をテーマに報告とパネルディスカッションを行う。

川村名誉教授は「遺跡は奈良時代の官立寺院と考えるしかない。今の時点で国分寺と断定はできないが、研究者としては確信している。多くの人に関心を持ってもらい、理解してもらいたい」と話している。

時間は午後1〜4時。入場無料。申し込み不要。問い合わせは市教委025-545-9269

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