上越市の「高田瞽女」文化発信活動が日本ユネスコ協会の未来遺産に NPO法人に登録証

新潟県上越市のNPO法人「高田瞽女(ごぜ)の文化を保存・発信する会」による盲目の女性旅芸人、高田瞽女の文化発信と雁木通りの町家の保存活動が、日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産2025」(読売新聞社など後援)に登録された。登録証伝達式が同市東本町1の「瞽女ミュージアム高田」で2026年1月30日に行われ、関係者は瞽女文化の次世代への継承に決意を新たにした。

未来遺産委員会の佐藤桂委員(右)から登録証を受け取る濁川清夏理事長

未来遺産は、地域に伝わる文化や自然を次世代に継承する地道な市民活動を支援するもので、2009年度からスタート。本年度は全国から33件の応募の中から5件が選ばれ、登録数は92件となった。

県内で4件目の登録となった同会は、雁木通りの町家を活用したミュージアムの運営や、盲目の女性たちの自律した生き方とそれを支えた地域の瞽女文化を発信する活動が評価された。

伝達式には連盟や同会、市の関係者が出席し、未来遺産委員会(委員長・西村幸夫国学院大教授)の佐藤桂委員(武蔵野大工学部准教授)が、同会の濁川清夏理事長(76)に登録証や応援金20万円を手渡した。佐藤委員は「時代は人々の生活や女性の存在、ハンディを抱えながら支え合うといったことに光が当たってきている」と期待を寄せた。

登録を祝い記念撮影する会のメンバーや関係者

濁川理事長は、地道な瞽女研究を重ねた初代市川信夫理事長や活動を支えてくれた人たちに感謝し、「単なる過去の記録として終わらせるのではなく、次世代を担う子どもたちと共に未来へとつないでいくことが私たちの使命。高田の文化が世界に誇れる未来遺産であり続けるよう一歩ずつ歩みを進めていく」とあいさつした。

同会は2009年に設立され、2015年には高田の町家を活用したミュージアムを開館。高田瞽女を描いた画家、斎藤真一の作品や瞽女に関する資料を収集・展示している。また瞽女のゆかりの地を巡るバスツアーや瞽女唄の演奏会、門付けの再現などを行い、高田瞽女の歴史や文化の発信を行っている。

www.unesco.or.jp

goze-museum.com