風雪にトウガラシ舞う 妙高市のスキー場で「かんずり」雪さらし

一年のうち最も寒い時期とされる大寒の2026年1月20日、新潟県妙高市特産の香辛調味料「かんずり」の主原料となるトウガラシの雪さらし作業が始まった。同市の池の平温泉アルペンブリックスキー場で行われ、風雪の中、従業員がゲレンデにトウガラシをまいていった。

風雪の中トウガラシをまく従業員

かんずりは、塩漬けした同市産トウガラシとユズやこうじ、塩を混ぜて3年間熟成させる伝統の調味料で、商標登録している同市西条の「かんずり」(東條昭人社長)が製造販売する。

雪さらしはトウガラシを3、4日雪の上に置いて、あくや余分な塩分を抜き、かんずりの味をまろやかにする重要な工程。雪国ならではの製法は、冬の風物詩として親しまれている。

塩漬けした妙高市産トウガラシ

東條社長によると、今夏の雨不足で、トウガラシの収量は例年より3割ほど少ない7トンだったが、実の厚さや大きさなど品質は良いという。

この日作業を開始した午前10時の気温は、同市関山で氷点下2.4度。厳しい寒さの中、従業員4人がザルを片手に、約640kgのトウガラシを手際よくまいていった。スキー客ら一般の体験も行われた。

スキー客も雪さらし作業を体験した

作業は同社近くで2月末まで続く。東條社長は「寒い中だったけれど、雪がないとできないので、雪さらしの仕事始めには良い天気だった。多くの人にかんずりを使ってもらい、旨みやユズの香りを楽しんでほしい」と話していた。

同スキー場カヤバゲレンデステーション付近では1月25日午前10時から正午まで、雪さらし体験が行われる。先着200人にかんずりがプレゼントされるほか、スキー汁のふるまいもある。

alpenblick-resort.com