新潟県上越市西城町1に立つ昭和初期の洋風建築「飯塚邸」が建物の利活用者を募集している。3連のアーチ窓に施された彫刻装飾が特徴のレトロな建物で、1階にはガラス張りの応接室を備える。高田城址公園に隣接する好立地から、所有者は飲食店などでの利用を希望している。

建物は木造2階建て(屋根裏部屋付き)。明治期に物資の卸売り業などを創業した飯塚家が、昭和初期(1935年頃)に自宅敷地内に建てた。元々は敷地内の別の場所にあったが、移築している。主に来客をもてなす応接棟として使用していたという。


外観は洋館風で、屋根は2段勾配のマンサード屋根。1階と2階の窓の間や破風下の外壁には、ブドウなどの果物をあしらった精巧な装飾が施されている。1階は、庭に出入りできるシャンデリア付きのガラス張りの応接室、茶室、ミニキッチンがあり、2階は洋室と和室、物置部屋がある。


所有者の飯塚組建設社長の飯塚宏佳さん(57)は、建設会社などの家業と共に建物を守ってきた。2024年1月の能登半島地震では、外塀は倒壊したものの、数年前に行った屋根や外壁の修繕が功を奏し、建物本体への大きな被害は免れた。利活用にあたっては内部の修繕が必要となるため、工事車両が通行できるよう、あえて倒壊した外塀は直していない。



飯塚さんは「古い建物を残してほしいという声をいただく。カフェやイタリア料理店など、公園を訪れる人が気軽に立ち寄れる飲食店などに使ってもらえたら」と期待を寄せている。
問い合わせは太陽不動産025-524-7651。
