「郵便の父」前島密の生誕190年を祝う会 上越市内の中学生による創作劇など

新潟県上越市下池部出身で「日本近代郵便の父」と呼ばれる前島密(1835〜1919)の生誕190年を祝う会が2025年9月27日、同市下門前のリージョンプラザ上越で開かれた。前島の青春時代を描いた地元中学生らによる創作劇などが行われ、日本の近代化に大きな影響を与えた前島の偉業をたたえた。

創作劇「青春は冒険だ! 郵便の父・前島密の青春時代」

主催は前島の顕彰団体や下池部町内会などでつくる前島密翁顕彰事業実行委員会と上越市。郵便をはじめ鉄道、海運、新聞、電話など幅広い分野で活躍した前島の功績を発信し、志を次世代に継承しようと開かれた。定員を超える約550人から参加申し込みがあった。

記念式典

式典では、同実委の新井美智雄会長があいさつに立ち、「密が大事にした言葉は『縁の下の力持ちになることを厭うな』。自らの名声よりも、国家の基盤を設計し国民の生活を向上させるという壮大な使命に生涯を捧げた。この記念すべき年に密の偉業をたたえ、未来に生かしていく重要性を共有できれば」と話した。

市内の中学生ら5人が時代ごとに前島を演じた劇

創作劇では、前島の地元にある市立雄志中、春日中の生徒3人と、俳優の鈴木一功さんら5人が時代ごとに前島を演じた。老人となった前島が、医学を志した少年時代や、黒船来航で国防に興味を持った青年期、郵便制度を創設した壮年期の自分と対話する物語で、「人生は長い旅だ」「時代が変わろうと私たちは旅立つ」「歩み続けよう、考え続けよう」などと訴えた。客席に降りて郵便を配る演出や、江戸までの旅路を太鼓演奏や大勢の黒子で表現する場面もあり、上演後は大きな拍手が送られた。

前島が12歳で江戸に出る旅路の場面

また、糸魚川市出身でコメンテーターなどとして活動する伊藤聡子さんが「前島密の志をつなぐ〜地域から開く未来への扉〜」と題して講演したほか、会場では前島の役人時代の書簡や前島が描かれた過去の記念切手などの資料展示も行われた。

講演した伊藤さん

関連記事

www.joetsutj.com