陸上自衛隊と米豪陸軍による実動訓練(オリエント・シールド25)が2025年9月16日始まり、新潟県上越市中郷区と妙高市にまたがる関山演習場で訓練開始式が行われた。

訓練は24日までの9日間の予定で、初日の開始式には、3か国の隊員約230人が参加。音楽隊による3か国の国歌演奏や、日米豪の訓練統裁官による訓示などが行われた。

陸自中部方面総監の遠藤充陸将は「インド太平洋地域を含む国際社会全体の平和と安定を確保する上で、日米同盟と日米豪3か国の連携を不断に強化することが極めて重要」とし、「戦闘力の組織化と相互運用性の向上を図り、日米豪陸軍の連携をより強固にし、抑止力、対処力の強化を強く意識してほしい」と訓示した。
在日米陸軍司令官のジェームス・ドゥーガン准将は「陸上自衛隊、米豪軍が初めて公共の屋外で訓練を行う。パートナー国と遂行することで、国境や文化を超えた意思疎通と運用が可能となり、インド太平洋地域の抑止力と作戦効果を強化する。演習は3か国の信頼と友情を進化させるものだと確信している」と述べた。
また豪陸軍第2衛生旅団長のルイース・マーティン准将は「かけがえのない地域のパートナーと共に、大規模な実動訓練を行うことができる。この歴史的機会はインド太平洋の平和への我々の決意を示し、3か国のパートナーシップは地域の安全保障の重要な柱だ」と述べた。

陸自によると、訓練は陸自と米陸軍、豪陸軍が共同して作戦を行う際の連携強化と作戦遂行能力の向上が目的で、国内で豪陸軍が実動訓練に参加するのは初めて。
同演習場を主体に航空自衛隊経ヶ岬分屯基地(京都府京丹後市)や陸自相馬原演習場(群馬県榛東村)などで行われる。参加人員は、陸自は信太山駐屯地(大阪府和泉市)の第37普通科連隊や伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)の中部方面衛生隊などの隊員約1200人、米軍約700人、豪軍約200人の合計約2100人。
関山演習場では、戦闘訓練や小火器や迫撃砲による実弾射撃訓練、やヘリによる人員と物資輸送、野戦病院開設などの衛生訓練などを予定している。