新潟県内で教員になることを目指す高校生を対象にした上越教育大学(上越市山屋敷町)の「新潟次世代教員養成プログラム」の前期プログラムが2025年8月、閉講した。1期生となる修了者31人は限定枠の入試を受験でき、合格者すれば入学料が半額免除されるほか、将来受験する教員採用試験でも何らかの優遇措置が検討されている。

同プログラムは質の高い教員の育成や、不足する教員のなり手確保などを目指し、高校2年生を対象に2024年9月からスタートした。当初の定員10人を上回る県内の高校生35人が受講し、今年8月まで10回の講義やグループワークを実施。理想の教師像について意見を交わしたり、教師の仕事や情報通信技術(ICT)を活用した授業、学級経営、いじめ・不登校などをテーマに同大教員らの指導を受けたりした。
8月2日に行われた閉講式には途中進路変更した4人を除く31人が出席し、プログラムを担当する上野正人副学長から修了認定証を受け取った。上野副学長は「高校の勉強や部活動などと両立したことに敬意を表したい。プログラムの目的は同じ志を持った者同士が切磋琢磨しながら自分の夢に向かっていくことで、ぜひ本学へ進学し教師となる夢を達成してほしい」と呼び掛けた。

修了者は、同大が今年から導入し10月に実施される「総合型選抜Ⅰ型」を受験できる。プログラムの評価を踏まえた選考があるほか、大学入学共通テストの科目数が一般選抜よりも少ない5科目となり、合格者は入学料(現行28万2000円)が半額免除される。定員は10人。不合格となった場合も、学校推薦型選抜や一般選抜などが受験でき、大学入学後4年間で行われる後期プログラムを受講できる。後期は防災や拉致問題、へき地教育など本県の様々な地域課題を学ぶほか、実践的指導力を養うため学校現場でのボランティア体験などが用意されている。
小学校教員を目指す県立三条東高校の男子生徒(17)は「教師は授業だけでなく、悩んでいる子どもの話をしっかり聞くことも重要なことが分かった。高校から始めることで大学での学びが深まり、生きてくると思う。受験をがんばりたい」と話した。
上野副学長によると、修了者が大学4年次に受験する教員採用試験の1次審査での優遇措置について、同大と県教委、新潟市教委で検討している。また2期生についても定員の30人超える応募があり、9月中旬に開講する。