憧れの弁護士に次々質問 高校生対象の裁判傍聴ツアー初開催

高校生を対象にした裁判傍聴ツアーが2025年7月29日、新潟県上越市大手町の新潟地方裁判所高田支部で開かれた。高校生19人が実際の刑事裁判を傍聴したほか、弁護士や裁判官に質問するなどして、司法の世界に触れた。

上越地域3市の弁護士でつくる高田弁護士組合が、司法制度や弁護士の仕事を身近に感じることで進路選択に役立ててもらおうと初めて企画した。定員を上回る応募があり、上越地域の高校生と、同組合の弁護士12人、裁判官1人が参加した。

弁護士と裁判官に質問する高校生

生徒は刑事裁判の流れや法廷内の位置関係、傍聴する事件の概要などの説明を受けた後、裁判を傍聴した。裁判では、免許停止中に飲酒運転をして事故を起こし、無免許危険運転致傷罪に問われた事件について、冒頭手続きから証拠調べ手続き、弁論手続きまでの審理を傍聴。生徒たちは真剣な眼差しで見入った。

質疑応答の時間では、生徒から「弁護士になろうと思ったきっかけは」「(裁判傍聴で)被告人に感情移入してつらくなったが、実際はどうか」など次々と質問が上がり、複数の弁護士や裁判官が答えた。「良い弁護士とは何か」との質問には、「ドラマのように相手を論破するのではなく、いかにトラブルを大きくしないかを考える弁護士」などさまざまな意見が聞かれた。

上越高校1年の女子生徒(15)は「(裁判は)現実味があって理解しやすく、自分も参加しているみたいで面白かった。聞きたいことが聞けて勉強になった。かっこいい弁護士になりたい」と話した。

イベントを発案した田中淳哉弁護士(50)は「高校生にとって弁護士や裁判所は遠い存在だが、自分や友人が困った時に相談先として思い浮かべてほしいと企画した。多くの方に参加してもらい、質問もたくさん出て良かった」と手応えを感じた様子だった。