新潟県上越市の中川幹太市長(49)は2025年6月18日、同市本城町の高田城址公園オーレンプラザで記者会見し、10月26日投開票の次期市長選挙に2期目を目指して立候補することを正式に表明した。
中川氏は「様々な方にご迷惑をかけた事案もあったが、きちんと反省しながら3年半市長をやらせていただき、さらに地域の魅力を発見した」と述べ、「今までの取り組みはどちらかと言うと一番最初の準備段階。本格的に実行に移すためには、少なくとももう1期やらなければ軌道に乗らない。上越市は歴史文化にあふれる素晴らしい町で、発信し、発展させていきたい」と再選への決意を語った。
1期目の実績には、子育て支援や予約型コミュニティバスなどの地域交通、奨学金返還の支援制度、災害対策を挙げた。また住民が自ら行動する地域自治や歴史文化を生かした通年観光、人材育成などは、継続した長期の取り組みとした。
中川氏は昨年、高卒者に対する差別的な発言などで市議会から辞職勧告決議を受けた。会見では「たくさんの方にご迷惑をおかけし、そういう発言をしないよう気を付けながら、公約を着実に実行し、適切に実直にやっていきたい。初心を忘れずに誠実に取り組んでいく」と話した。
「地域医療と災害対応は注目されているので力を入れていきたい」と述べ、公約は後日、発表するという。1期目の任期中の導入を断念した副市長4人制と政策アドバイザーを2期目の公約とするかは「検討中」とした。
次期市長選については、市議で元市長の宮越馨氏(83)が立候補を表明している。