吉川タイムズが一転取材拒否 事実に反する理由挙げ

上越タウンジャーナルの報道が名誉毀損などに当たると主張している吉川タイムズは2025年5月9日、約束していた上越タウンジャーナルの対面取材を拒否すると伝えてきました。吉川タイムズによる記事盗用などを報じた上越タウンジャーナルの一連の記事が刑法上の犯罪にあたると吉川タイムズが先月、ウェブサイトを通じて表明したことから、上越タウンジャーナルが説明を求めたところ、吉川タイムズの編集人が5月12日に対面取材に応じると約束していました。

これまでの経緯は次の記事の通りです。

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前回の記事では、5月12日の対面取材を続報すると伝えていましたが、吉川タイムズ編集人から5月9日午後、次のような内容がメールで送られてきました。

「予定していた5月12日の取材はお受けできなくなりましたので、お知らせします」と述べた上で、3つの理由を挙げています。

理由1(要旨)

上越タウンジャーナルの記事の中で、編集人の本名が使用されていたが、かつても現在も公の紙面で、本名は使用していない。理由は、プライバシーを侵害されることによる不利益や、孤立、恐怖、損害などを考えてのことで、職を失う可能性も考えられる。

しかし、吉川タイムズは、編集人自らが何度も本名を書いており、この理由は事実に反しています。

2021年9月の吉川タイムズのスクリーンショット

このほか二つは、2022年3月に精神科で「抑うつ状態」との診断を受け、その後改善したが、今年4月の上越タウンジャーナルとの対面取材をめぐるやりとりの後、再発したなどといった内容でした。

2022年当時、吉川タイムズは複数の報道機関の記事や写真を多数盗用する一方、自らを「民間非営利任意団体」と称していて、「ブログニュースは報道機関であり、記者はジャーナリスト」とサイトで説明していました。上越タウンジャーナルの報道後、吉川タイムズの編集人は盗用について「検証する」などと約束しましたが、結局は何の説明もせず、連絡が取れない状態となりました。

その後、吉川タイムズ編集人は「社会的問題に対応困難である」とする医師による診断書を掲載した後、サイトを閉鎖し、約束をすべて反故にしました。

しかし、吉川タイムズは今年4月になって突如、上越タウンジャーナルの記事が名誉毀損、強要罪、侮辱罪などに当たる疑いがあるとサイト上で表明し、上越タウンジャーナルに対し「訴訟を考えている」と通告してきました。

上越タウンジャーナルは理由を知るために取材を申し入れましたが、今回も2022年当時と同様に、対面取材の約束は反故にされました。

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