強い寒気の影響で2025年2月、大雪に見舞われた新潟県上越市。市が独自で積雪を観測している市内36か所のうち、最も積雪が多いのは山間部の牧区棚広新田で、24日午前9時に480cmを記録した。同所で積雪400cmを超えたのは3年ぶり。
市の観測によると、棚広新田では観測を始めた2006年度以降、最深積雪は2012年2月12日の568cmが最大で、今冬の480cmは2番目に多い。2006〜2023年度の最深積雪の平均は300cm。
同区総合事務所によると1月31日現在、棚広新田には8世帯18人が暮らしている。
住人の男性(78)によると高齢世帯がほとんどで、今冬は災害救助法の対象となる要援護世帯2軒の除雪を行ったという。自宅敷地内の除雪には除雪機のほか、重機も使っており「雪をかいても次の日の朝には30cm以上積もっているような日が続いた。慣れているからいいけれど、これ以上降ると雪のやり場がない」と話していた。