新潟県上越市の県立高田農業高校(東城町1)は2024年11月19日、同校が製造し文化祭で販売したイチゴジャムの一部にカビが発生し、販売した全商品665個を回収すると発表した。同校によると、これまで健康被害の報告はない。
カビが見つかったのは、8月20日に授業の一環で生徒らが製造した「高農イチゴジャム」(350円)。748個を製造し、11月8、9日の文化祭で665個を販売した。18日に売れ残ったジャムを点検したところ、一部にカビを確認した。
商品は瓶詰めで、ラベルに賞味期限が「24.12.20」と表示されている。カビの発生や開封の有無に関わらず商品を回収し、代金を返金する。平日の午前9時から午後5時までに同校(025-524-2260)に連絡の上、商品を持参すると口座振込で返金される。
同校は「ご迷惑、ご心配をおかけしたことをおわびする。カビ発生の原因などについて検証し、再発防止に努めていく」としている。同校は2014年と2019年にも製造販売したジャムにカビが見つかり自主回収しており、高品質の瓶に変更し賞味期限を短くしたほか、製造工程の衛生管理教育を徹底するなどの対策を講じていたという。
カビの発生原因の検証や再発防止の取り組みは、今後、ホームページに掲載するとしている。