新潟県上越市は2024年11月12日、10日に実施した弾道ミサイルを想定した住民避難訓練で、防災行政無線機器の不具合により、防災ラジオから訓練放送が流れなかったと発表した。不具合はすでに復旧が確認されたという。
訓練では、弾道ミサイルの発射を知らせる訓練放送を、防災行政無線の戸別受信機と屋外スピーカー、防災ラジオで知らせる予定だったが、このうち防災ラジオのみ作動しなかった。11日に防災行政無線機器を点検したところ、訓練放送を事前録音した際、市職員が設定を誤り、放送制御機器が正常に稼働しなかったためラジオが流れなかったことが判明。その後同日午後5時20分に、正常に稼働するよう復旧したという。
市危機管理課では「住民の方から、防災ラジオが流れなかったことでラジオが故障しているのではないかと問い合わせもあったが、今回は発信側の問題なので受信機の故障ではない。今月20日午前11時にJアラートの試験放送も予定されているので、そこで正常に作動するか確認してもらえたら」と話している。
防災ラジオは合併前上越市のほぼ全域を対象に、各世帯や事業所に計約4万4000台を市が貸し出している。