映画自主上映団体の上越映画鑑賞会は2024年11月10日、新潟県上越市などで撮影された映画「ふみ子の海」(2007年公開)を同市本町6の高田世界館で上映する。解散が決まっている同会のラスト上映会として、会員が撮影に協力した思い入れの深い作品を最後に上映する。当日は近藤明男監督の舞台あいさつもある。
ふみ子の海は、県立高田盲学校で教壇に立った盲目の女性、粟津キヨさんをモデルにした市川信夫さんの小説を基に、その少女時代を描いた。2006年に上越市の旧今井染物屋(大町5)や高田城址公園(本城町)、明願寺(牧区原)をはじめ、柏崎市などでロケが行われた。上越市での撮影では同会がエキストラの手配など撮影に全面協力し、多くの会員が出演している。
1976年発足の同会は、長年にわたり年5回の定期上映会を開いてきたが、会員数減少などの理由で今年解散が決まり、6月に最後の定期上映会を開いた。今回は「さよなら上映会」と銘打ち、縁深い同作で最後を飾る。
同会の増村俊一会長は「17年前の作品なので懐かしい人が出ていたり懐かしい風景が映っていたりすると思う。上越では当時見た人も多いと思うので、また見てもらえたら」と話している。
当日は午後1時からと同4時からの2回上映し、各回上映後に近藤監督のあいさつが予定されている。チケットは前売り1300円、当日1500円で、高校生以下はいずれも300円引き。前売りは高田世界館、春陽館書店、高田文化協会、妙高市文化ホール、喫茶プー横丁で取り扱う。
問い合わせは同会事務局025-525-6990または080-5042-6889。