女性向け生活情報誌「ESSE」(扶桑社)主催のふるさと納税返礼品コンテストで、新潟県上越市仲町3の老舗料亭「宇喜世」の「うなぎ蒲(かば)焼き」が魚介・水産加工品部門の金賞を受賞した。大島誠社長らが2024年11月1日、受賞報告に上越市役所を訪れ、試食した中川幹太市長もその味を絶賛した。
「ESSEふるさとグランプリ」はふるさと納税応援企画として、ESSE読者のインフルエンサーが返礼品の味や地域ならではの特徴、生産者のこだわりなどから総合的に評価するもの。魚介・水産加工品、肉・肉加工品、菓子など7部門に全国から23自治体、37品がエントリーした。
8自治体が出品した魚介・水産加工品部門で最高賞の「金賞1位」に輝いた「宇喜世のうなぎ蒲焼き」は、江戸時代末期頃から続く店の名物。厳選した国産うなぎを使い、身にダメージを与えないよう串打ちせず、一尾ずつ網焼きにしたふっくらとやわらかな口当たりが自慢だ。8月にさいたま市で行われた審査会では、上越市産のしょうゆを使ったタレもさっぱりとした食べやすさから好評を得たという。
報告会で試食として、蒲焼きを乗せたうな重がふるまわれると中川市長はペロリと完食。「本当にやわらかい。さっぱりしていておいしい」と太鼓判を押し、「上越市の産品のブランド力をつけていく一つのきっかけになる」と喜んだ。
大島社長は「出品するとこういうものが上越にあると知ってもらえる。上越市の業者が積極的にコンテストに挑戦する第一歩になれば」と話し、市の協力も呼び掛けた。