上越、新井、糸魚川の3商工会議所が連携して取り組む観光PR事業のイメージキャラクター「美毘(びび)ちゃん」が2024年9月24日、お披露目された。美毘ちゃんは桜や雪、ヒスイなど新潟県上越地域のモチーフがデザインに盛り込まれた架空の動物で、今後のPR活動に登場する予定だ。
3商工会議所では2022年から、誘客と地域企業の売上増加を目的とした連携事業「美と毘で酔わす神えちご」を展開。美容、上杉謙信、グルメ、パワースポットなどをテーマに、上越地域3市の商品やサービスをPRするため、ホームページでの情報発信や販売会の開催に取り組んでいる。
本年度はさらに事業を周知しようと、新潟市の日本アニメ・マンガ専門学校キャラクターデザイン科の学生にイメージキャラクターの制作を依頼し、デザインコンテストを開催。48点の応募があり、商議所職員の投票で五十嵐花奈さん(18)のデザインが選ばれた。
美毘ちゃんは、恐竜のような尻尾や顔に桜の花びらがあり、耳はヒスイの勾玉(まがたま)、謙信の白頭巾をイメージしたスカーフやスノーゴーグルを身に着け、つぶらな瞳が愛らしい。上越地域の要素が細部まで取り入れられている点や、親しみやすいデザインが評価された。キャラクター名は商議所職員が考案した。
この日はお披露目を兼ねたコンテストの表彰式が上越商工会議所で開かれ、五十嵐さんや商議所関係者らが出席。山形県出身で上越市にはこの日初めて訪れたという五十嵐さんは「新潟出身でなくても、色んな方に親しみやすく、新潟を知りたいと思ってもらえるデザインにしたかった。(上越の特徴を)調べながら作ることで地域を知るいい経験になった。地域の発展に協力できるのは光栄」と話した。
3商議所では今後、美毘ちゃんの人形を制作し、美毘ちゃんが商店を紹介する動画などをインスタグラムやホームページで発信するほか、グッズも制作予定という。上越商工会議所の川上宏専務理事は「今後はキャラクターを通じて上越地域の魅力をより強力に発信し、地域経済につなげていく」と話していた。