田舎の素朴な魅力を米粉蒸しパンで発信 キッチンカー「移動茶房お茶っこ庵」

新潟県妙高市栗原4を拠点に地場産品を使った米粉蒸しパンなどを販売するキッチンカー「移動茶房お茶っこ庵」が、2024年9月24日から営業を開始する。店主の浅野佳永子さん(38)が「田舎の魅力を発信したい」と、県産米粉を使った素朴な優しい味わいを届ける。

「田舎の魅力を発信したい」と話す浅野さん

同所生まれの浅野さんは都会に憧れがあり、進学を機に上京し就職、結婚するも、夫の転勤で2018年、宮城県の田舎町に移住した。「近くにコンビニもないほどで、方言の壁もあった」と当初は戸惑ったが、約4年半を過ごす中で、地元愛にあふれ、その土地の歴史や特産品などを熱心に発信する人々と出会い、田舎に魅せられていった。

昨年春に家族で自身の地元にUターンし、「離れて気付いた地元や田舎、転機となった東北の魅力を発信したい」と地場産品を使った家庭的な蒸しパンをメインに、宮城名物のずんだシェイクなどを提供するカフェの営業を構想。シェアキッチンで仮営業し経験を積んできた。店舗は構えず、キッチンカーの機動力を生かしてさまざまな地域やイベントに出向く。店名の「お茶っこ」は東北地方の方言でお茶飲みを意味する。

米粉蒸しパン(左からくるみしょう油、抹茶ミックス、ほうじ茶)とずんだ豆乳シェイク

より多くの人に味わってもらおうと、メインの蒸しパンはグルテンフリーでアレルギーにも配慮した。小麦粉や卵、乳製品を使わず、風味にこだわり選んだ県産コシヒカリの米粉と国産豆乳、てんさい糖で作る。しっとりもちもちの生地が特徴だ。月替わりで常時3種類を用意し、選べる2個入り(450円)と3個入り(650円)で販売する。9月のラインアップは濃い抹茶とプレーンの「抹茶ミックス」、甘じょっぱい「くるみしょう油」、茶葉香る「ほうじ茶」。

休日限定メニューの「ずんだ豆乳シェイク」(750円)は国産枝豆の薄皮を剥き丁寧に仕込んだ自家製ずんだあんに、宮城県産牛乳のアイスクリームと豆乳を合わせた。枝豆の風味を豊かに感じ、濃厚ながらもさっぱりとした味わいで、ずんだのつぶつぶ食感も楽しい。このほかコーヒーなどのドリンクもある。

緑とベージュのキッチンカーが目印

今後は上越地域の旬の野菜や酒かす、調味料を使った地元企業とのコラボメニューも考案していくという。浅野さんは「田舎は何もないようだけれど、おいしい食材など良いものがあることを感じてほしい。幅広い世代がほっとできるような店にしたい」と話している。

9月中は24、25、27日の3日間、拠点で自宅の同市栗原4-2-33で営業する。午前10時〜午後4時。売り切れ次第終了する。10月からは拠点のほかイベントにも出店を予定している。スケジュールはインスタグラム、または公式LINEで周知する。

 

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

移動茶房 お茶っこ庵(@idousabou.ochakkoan)がシェアした投稿

 

出店拠点場所