妙高山麓の秘湯燕温泉野天風呂「河原の湯」2年半ぶり再開 雪の重みでつり橋破損

新潟県妙高市の燕温泉にある渓谷沿いの野天風呂「河原の湯」が2024年9月、2年半ぶりにオープンした。温泉街から野天風呂に向かう途中にあるつり橋が2022年3月に雪の重みで破損し、長らく通行できなかったが、仮設の橋が設置され通行可能となった。待ちわびた常連客らが、川のせせらぎを聞きながら野趣あふれる山のいで湯を楽しんでいる。

2年半ぶりにオープンした燕温泉「河原の湯」

妙高山の登山口でもあり、標高1100mに位置する燕温泉は白い濁り湯が特徴の秘湯。「黄金の湯」と「河原の湯」の二つの無料野天風呂があり、登山客や温泉ファンに人気だ。

混浴の河原の湯は旅館や土産店がある温泉街から大田切川沿いに徒歩15分ほどの場所にあるが、2年半前に雪の重みで支流に架かるつり橋のワイヤーが切れて通行止めとなり、管理する燕温泉組合が利用を中止していた。今年7月に破損したつり橋の横に金属製の仮設の階段や橋が設置されて通行止めが解除されたため、9月1日から再開した。

ワイヤーが切れ破損したつり橋

破損したつり橋の横に仮設の階段と橋が設置された

17日に妻と友人の3人で訪れた東京都の50代男性は「歩いて近くの露天風呂を巡っていて今日は2か所目。何度も来ているが、駐車場からそんなに遠くないところにあっていい」と話し、湯の花が浮くぬるめの湯につかっていた。

加藤敏男組合長(77)は「ずっとやっていなかったので待っていた人も多い。川の近くの露天風呂にゆっくり入ってもらいたい」と話していた。

大田切川の支流の川べりにある

開設は11月上旬までの予定で、冬期間(11〜6月頃)は閉鎖。利用可能時間は日の出から日没までで、無料。男女別の脱衣所がある。月曜と金曜の午前中は清掃のため利用できない。なお階段や雨の日などは滑りやすいため、通行の際は注意が必要。問い合わせは妙高高原観光案内所0255-86-3911

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