新潟県上越市は戸野目、上雲寺、高士、諏訪の市立保育園4園の統合保育園の建設候補地を市立雄志中学校南側の同市下池部に決め、2024年8月20日、津有区地域協議会に報告した。今月中に諏訪区と高士区の地域協議会にも報告し、整備に向けた具体的な検討を進める。市によると、新保育園開園までには4〜5年程度かかる見込み。
雄志中学校区の新保育園の建設候補地
同市が今年2月に策定した第4期(2024〜2027年度)の保育園適正配置計画では、園児の減少と園舎の老朽化が進む市立保育園11園を3園に統合・再編。旧上越市内の郊外にある雄志中学校区内の戸野目、上雲寺、高士、諏訪の4園は、現在地から移転して統合し、新たな園舎を整備するとしている。
建設候補地は雄志中南側にある市が所有する土地で、現在は道路工事などの資材置き場として利用されている。
同市幼児保育課によると、人口分布や最低5000平方mの面積と一定の道路幅の確保、災害リスクが低い、公有地を優先するなどの「候補地選定の考え」に基づき、同所を提示して各保育園の保護者と意見交換を行ったところ、概ね賛同する意見を確認した。今年5月から6月にかけては建設候補地として選定した上で改めて保護者に意向調査を実施し、8割の賛成を得た。
柿崎区の統合保育園は柿崎体育館跡地に
同様に統合・再編を進めている柿崎区内の統合保育園の建設候補地は、同区直海浜の柿崎体育館跡地となり、同市が20日の柿崎区地域協議会に報告した。柿崎第一、柿崎第二、上下浜、下黒川の4園を統合して新園舎を建設するもので、各保育園の保護者に実施した意向調査でおおむね6割の賛成があったという。
柿崎区の新保育園の建設候補地
同課は「事業の進ちょくにあたっては各保育園の保護者や地域住民に迅速かつ適切な情報提供に努めていく」としている。また大和、和田、三郷の3園の統合保育園の建設候補地も選定を進めているという。