上越市の稲田商店街が今年いっぱいで解散 店舗数最盛期の5分の1に

上越市稲田1〜4丁目の商店でつくる「稲田商店街」(佐藤康夫理事長)が、今年2015年末で解散することになった。

昭和40年代の始めに設立され、最盛期には「本町に行かず何でもそろう町」として約50店舗が軒を連ねたが、現在は10店まで減少した。

稲田商店街
inada

前身は大正時代までさかのぼるともいわれ、中には江戸時代から営業する商店もあった。山間地を回り、時には得意客の農作業を手伝いながら、つながりを保ち販売する外商が主流で、同商店街ならではの特徴だった。また、早くからサービス券を発行した。

近年は活性化を目指した取り組みも続け、七夕など季節ごとの企画をはじめ、年末の門松作りを恒例とし、最近は大門松が風物詩になっていた。毎年12月の「うんまいもん市」や2012年からは冬季を除いて月2回開く「ミニ朝市」を開いてきた。これらの活動を今年いっぱいで終了する。

このうち、稲田サービス店会発行のシールの有効期限は、2015年11月30日まで。同日以降は無効となるため、関係者は早めの利用を呼び掛けている。