高田公園の桜開花宣言 過去最も早い開花日に並ぶ ぼんぼり点灯前倒し

新潟県上越市の「第93回高田城百万人観桜会」を主催する上越観光コンベンション協会が2018年3月30日午後、高田公園の桜「ソメイヨシノ」の開花を宣言した。昨年より7日、平年より9日早い。1953年からの気象庁の観測を含めても高田の桜の開花日としては最も早い記録と並んだ。同協会は高田公園内のぼんぼりの点灯を当初の4月6日から2日に前倒しすることを決めた。

高田公園忠霊塔前の調査木に咲いたソメイヨシノ(2018年3月30日午後1時30分頃)
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同公園の開花調査は上越観光コンベンション協会と高田公園の桜の保全活動と観察を続けている地元の団体「エコ・グリーン」(青木ユキ子代表)が共に毎年実施している。調査木は忠霊塔前の100年樹のソメイヨシノで、全体のつぼみのうち、5、6輪以上の開花が宣言の目安となる。

同日午後1時30分、青木代表らが調査木に咲く5、6輪以上の桜の花を確認し、開花宣言した。青木代表は2月末から周辺の桜の調査を行い、3月24日以降は毎日公園を訪れ、開花の様子を見守ってきた。「今年は例年に比べて気温が高く、いつものこの時期より桜の動きが早かったが、まさかこんなに早く咲くとは思わなかったですね」と話した。

開花を確認する青木代表(左)と上越観光コンベンション協会職員
開花宣言

高田の桜は1953年から2007年までの気象庁の観測のうち、最も早い開花日が2002年と2004年の3月30日。現在の調査木での観測が始まった2008年以降では3月の開花は今回が初めてとなった。

観桜会の会期は4月6日から22日までで変更はない。同協会は高田公園内のぼんぼりの点灯と高田城三重櫓のライトアップを4月2日に前倒しする。

高田公園