キューピットバレイ3月末で解散 少雪で売上減少 三セクでスキー場など運営

新潟県上越市安塚区でスキー場や温泉を運営しているキューピットバレイ(石田和久社長)が2020年3月10日、3月末で会社を解散することが分かった。同社は同市出資の第三セクターのJホールディングス傘下の会社。10日に開かれた市議会文教経済常任委員会で、同市の市川均産業観光交流部長が明らかにした。

市によると、4日にキューピットバレイから、来年度のスキー場など関連施設の指定管理の辞退と3月末での会社解散の意向が示された。今冬の記録的な暖冬少雪で、スキー場の売上が減少して業績が悪化し、来年度以降も業績悪化が見込まれるため、会社解散の判断に至ったという。

キューピットバレイスキー場(同スキー場のパンフレットから)
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同社の日帰り温泉施設「雪の湯」は老朽化などにより源泉の湯量が減少しており、当初今年11月に休止して、隣接する宿泊施設の「久比岐野」の浴場を拡張する計画だった。しかし、湯量が安定せず急きょ昨年末から営業を休止している。市は休止に伴う減収補てん約1400万円の本年度補正予算を3月議会に提案している。また暖冬少雪による減収補てんについても、市は同社と協議を行っていた。

市では同社の会社解散の判断は「予想外だった」としており、今後は新たな指定管理者を探す方針。

キューピットバレイのホームページ https://www.yukidaruma-kogen.com/

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キューピットバレイスキー場