上越市などで結婚式場を経営していた「TSSA」と関連会社が破産へ 負債10億円

新潟県上越市で結婚式場などを経営していた「株式会社TSSA」(本社東京、旧住所糸魚川市)と、関連で「株式会社ONE-08」(本社上越市)が2018年3月7日、東京地裁から破産開始決定を受けた。帝国データバンク上越支店、東京商工リサーチ高田支店によると、負債は2社合わせて約10億4300万円。

TSSAは2004年1月、上越市内にあった結婚式場の運営を目的に設立された。その後、糸魚川市、富山市、新潟市で結婚式場の運営に乗り出し、ピーク時の2010年9月期には年売上高、約12億5000万円を計上していた。

しかし、消費低迷や少子化、晩婚化、結婚様式の多様化などにより利用客は伸び悩み、2014年9月期の売上高は約5億円に減少していた。

2014年に新潟市、2015年に本店である上越市の式場運営を他社に売却するなど、事業を縮小した。この頃、富山市の式場も閉鎖され、糸魚川市の式場は別会社の運営に切り替わるなど、以降の営業は停止状態にあった。

一方、ONE-08は2010年1月に設立。社長はTSSAと同じ人物で、京都府、長野県で結婚式場の経営を行っていたが、業績不振で2016年頃から営業を停止していた。

負債額はTSSAが約10億円、ONE-08が約4300万円と見込まれる。