東京のIT企業テラスカイが高田の町家にサテライトオフィス開設

企業向けクラウド関連サービスを手がけるテラスカイ(本社東京都中央区、佐藤秀哉社長)は2017年4月21日、新潟県上越市本町6の町家を改修して開設したサテライトオフィスのお披露目を行った。町家の雰囲気を残しながら、木の香り漂う執務室や、テレビ会議のできるミーティングルームなどを設けた改修の全容を報道陣に公開した。

テレビ会議のできるミーティングルーム
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町家の外観を残したサテライトオフィス
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テラスカイは2006年、妙高市出身の佐藤社長が設立した会社で、2015年4月には東証マザーズに上場している。上越市などと共同提案したサテライトオフィスの設置事業が、総務省による地方創生のための「ふるさとテレワーク」に採択され、城下町である高田地区にオフィスを構えることになった。

場所は同市本町6の町家交流館高田小町のはす向かい。築100年以上の2階建ての町家を約4000万円かけて改修。建物内は机や椅子を自由に動かすことができる「マルチスペース」をはじめ、はりの通った吹き抜けが特徴的なバーカウンター、掘りごたつ式のミーティングルームなどがある。パソコンやモニターの並ぶ執務室はナラの木をふんだんに使用しており、木の香りが漂う。

机や椅子を自由に動かせるマルチスペース
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2階の吹き抜けから見たバーカウンター
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掘りごたつのあるミーティングルーム
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従業員が働く執務室
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4月17日から社員4人が入って業務を開始しており、今後は上越地域の人材を積極的に採用していくという。NTTグループの企業2社が協力してオフィスを活用する実証実験を行うほか、上越教育大学と教育分野での連携も計画している。

佐藤社長は「地方にいる優秀な人材を見つけたい。地域に溶け込んだ会社となるよう努力していく」と意気込みを語った。

オフィスで働く男性(30)は上越市出身。男性は「満員電車に乗らなくて良いのはありがたい。木に囲まれているので、リラックスして仕事ができる」と話していた。

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