旧新井リゾート 先月設立した資本金5万円の会社が18億円で落札

新潟県妙高市による公売で2015年6月16日までに、旧新井リゾートの土地と建物を、東京都港区の株式会社ホテルアンドリゾート上越妙高が18億円で落札した。新井リゾートは2006年に運営会社の経営破綻により営業を停止しており、市税の滞納で公売にかけられた。

左がゴンドラステーション、右がホテル(ザ・クラブ、ザ・ロッジ) =2015年6月16日撮影=
左ゴンドラ、右ホテルS

公売にかけられたのは、同市両善寺や窪松原などの合計約200万平方mの土地と、ホテルやレストランなどの建物22棟。公売は6月10日に行われ、最低公売価格は8億8400万円。3社が応札した。

落札したホテルアンドリゾート上越妙高は、登記簿によると、スキー場、ホテル、レストラン、スポーツ施設の経営などを目的としており、今年5月1日に設立された。資本金は5万円。代表取締役は石原紀彦氏。

 同市は6月26日に売却を正式決定する方針で、同社が即日全額を支払うことになる。

同市によると、今回の公売では利害関係者から異議申し立てが行われ、同市は6月12日にこれを棄却している。今後、利害関係者が裁判で争った場合、6月26日の売却決定が遅れる可能性があるという。

新井リゾートは1993年、当時のソニー関連会社や当時の新井市が出資し、大毛無山(1429m)にスキー場とレストラン、ホテルを備えた滞在型レジャー施設を開発しオープン。利用客が落ち込み、2006年に運営会社が経営破綻して営業を停止した。

2001年に建てられたホテル「ザ・ロッジ」。壁が一部崩れている =2015年6月16日撮影=
新井リゾートホテルS

写真左から/ホテル「イン・アット・アライ」、レストランプロムナード、ゴンドラステーション、ホテル「ザ・クラブ」、ホテル「ザ・ロッジ」 =2015年6月16日撮影=
2015-06-16パノラマS

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