猛省求められた上越市ガス水道局 職員研修で情報公開の対応徹底

上越市ガス水道局発注工事の談合疑惑に関する情報公開請求で、同局が公開すべき文書を公開しなかった問題について2014年6月11日、市議会建設企業常任委員協議会で複数の議員が質問した。議員は同局の対応に不信感を表明し、改善を求めた。野口和広副市長は「職員の研修を徹底していきたい」などと答えた。

市議会建設企業常任委員協議会の様子
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市情報公開・個人情報保護審査会が同局に「猛省」を求める答申をしたことについて本城文夫議員は「猛省を求める答申は重い。入札談合疑惑解明への市民の関心が高い中、こういうことではわれわれも不信感を持ってしまう」と述べ、今後の対応などをただした。宮越浩司局長は「原因としては、その文書まで思いが至らなかったというの正直なところ」と述べ、「情報公開制度は公的事務に携わる者にとっては基礎的なルール。適切な運用ができるよう職員の教育訓練をしたい」と答えた。
 また橋爪法一議員も「なぜこういうことが起きたのかについて徹底的に分析しないと、再発防止にはにつながらない」などと質問した。

同局発注工事をめぐる入札談合疑惑については、同局は今年2月に「録音データに関する調査結果には談合の存在を疑う発言がある」として公正取引委員会に通知している。
 公取委は、通知の受理を含めてその後の調査などについて一切明らかにしないが、同局はこれまでに2回電話で確認したことを明らかにした。公取委からの回答は「答えられない」ということだったという。
 宮越局長は「通知した以上その結果には重大な関心を持っている。今後は電話だけでなく直接訪れることも考えている」と答弁した。

建設企業委員協議会の録画(1時間3分)

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