ガス水道局談合疑惑で徹底究明を申し入れ 新たな録音も提出

上越市ガス水道局発注の公共工事をめぐる談合疑惑で2014年1月30日、日本共産党上越市議員団が内部調査委員会の委員長である宮越浩司ガス水道局長に対して、この問題の徹底解明を求める申入書を提出した。また同議員団は、新たに入手した、業者同士が話し合っている様子を収録した録音データを提出した。

申入書を宮越局長に手渡す橋爪議員(右から2人目) mousiire

調査委が1月24日に市議会に提出した中間報告では、談合を告発した市内の2社以外は、談合を否定したり「分からない」などと回答している。官製談合の疑惑については、調査対象となった職員と元職員の全員が、予定価格などの漏洩を否定している。調査委の聞き取り調査は基本的に終了しているが、業者間で談合の有無について食い違いが残ったままであることから、共産議員団ではさらに徹底した情報収集や再度の聞き取りなどを求め、申し入れた。 また、今回新たに提出された録音記録は告発した業者から提供された。談合の結果の不公平さについて2業者が話し合っている様子が約8分間収録されている。この録音については、調査委の聞き取り調査の際、業者がその存在に言及していたという。宮越局長は「聞き取りの際に業者の方が『内容についてそれほどのものではなく、出すつもりもない」と言ったので求めなかった」と説明した。 橋爪議員は「もう一歩突っ込んで聞いてほしい。業者間の証言の食い違いを曖昧にすることなく市民が納得できる形で徹底的に解明してほしい」と求めた。 宮越局長は「今回の申し入れの中身は、任意の調査という私たちの権限を超えるいわば捜査機関の権限に属するものも入っている。最終的には差押えなどの権限のある公正取引委員会への通知が相当かどうか検討している」と答えた。

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↓2014年1月24日に市議会に提出された談合情報に関する調査の中間報告(PDF) /of/users/20140124tyuukannhoukoku.pdf