架空のアダルトサイト利用料 妙高市の30代男性160万円被害

妙高警察署は2015年10月9日、新潟県妙高市内に住む30代男性から特殊詐欺(架空請求詐欺)の被害届を受理したと発表した。男性は架空のアダルトサイト利用料として160万円をだまし取られたが、このうち150万円は男性が銀行から借りて振り込んだ。

同署によると、被害男性の携帯電話に9月8日、「有料サイトの閲覧履歴があり、連絡しなければ法的措置を取る」という内容のメッセージが送られてきた。男性が記載された連絡先に電話すると、相手の男から、アダルトサイトの未納料金20万円のうち、まず10万円をウェブマネーカードで支払うよう命じられた。被害男性は男の指示に従いウェブマネーを購入し、カードの番号を男に伝えた。

翌日9日には、弁護士を名乗る男から電話があり、他のアダルトサイトでも150万円を超える請求があるとの連絡を受けた。被害男性は金がないと伝えると、男から「アダルトサイト業者提携の銀行で50万円を借りて支払えば、保険が適用され150万円が戻ってくる」との説明を受けた。男性は指定された銀行で50万円を借り、別の都市銀行でも100万円を借りて、指定された口座から現金150万円を数回に分けて振り込んだ。

その後、指定の期日を過ぎても現金150万円の返還を申請する書類が届かず、相手の電話も不通となったため、警察に届け出た。

同署は、身に覚えのない請求は無視して警察へ相談するよう呼び掛けている。